生没年不詳。高安王の娘。

 

 

「万葉集」巻四 五三七  言清くいたもな言ひそ一目だに君いし

無くは痛きかも

 

 

 

 

五三八 他辞を繁み言痛み逢はざりき心あるごとな思ひわが背子

 

 

 

五四〇 わが背子に復は逢はじかと思へばか今朝の別れのすべなかりつる

 

 

 

五四一 現世には人言繁し来む生にも逢はむわが背子今ならずとも