古代のト占法には、鹿占・亀ト、その他民間で行なわれた様々な占いが

あった。庶民の一般的な占いの方法としては、

「万葉集」にも、数多く詠まれている「夕占」というものである。

日没前の一時は、「逢魔が時」と言われ、霊の活動の最も盛んな時とされていた。そんな時刻に辻に出て、道を行く人々の言葉で吉凶を

判断するのが「夕占」である。

その他には「足占」・「石占」・「水占」などがあった。